1948-06-22 第2回国会 衆議院 運輸及び交通委員会 第22号
私鉄が先般中間値上げをいたしまして、七割五分の暫定値上げをいたさせましたが、この七割五分の値上げで採算がとれておつて、配当をするという会社もできそうであるというお見込みでございましようが、私は私鉄はこの七割五分の中間値上げによりまして、さように黒字が出ることになつておるという報告をまだ聽いておりませず、從つてそういう確信をもつておらぬわけであります。
私鉄が先般中間値上げをいたしまして、七割五分の暫定値上げをいたさせましたが、この七割五分の値上げで採算がとれておつて、配当をするという会社もできそうであるというお見込みでございましようが、私は私鉄はこの七割五分の中間値上げによりまして、さように黒字が出ることになつておるという報告をまだ聽いておりませず、從つてそういう確信をもつておらぬわけであります。
それからバスの方は多少趣きが違いまして、民営バスにおきましては、ただいまの現状では、先般の中間値上げ以後の実績は、ある地方のバスにおきましては、それ一ぱいを上げていないところもあるように聞いております。それはやはりあまり上げますと、結局旅客数が小くなるというような地方も、全國的ではございませんが、あるように聞いております。多少趣きが違つてまいると思います。
それで中間値上げでございますので、一應これを均一にいたしましたわけで、尤も只今御審議を願つております國鉄の運賃改正が承認を得ました場合には、それに準じまして更に私鉄の運賃等の補正をいたしたいと考えておりますが、その際には川上さんの御意見のように、各社個々の経済、財政状態或いは経営の状態等をよく檢討いたしまして、各社ごとにどういう水準にするかということを決定いたしたいと、こう考えております。
あるいは平行線の場合におきましてはそういう関係から民営バスを圧迫するようなことが起りますので、これはやはり暫定措置として中間値上げといたしまして、なるべく歩調を合わして引上げを行うのがいいという考え方から実施いたしましたわけであります。 なおある一部については一日から実施いたしたところがありますので、その点は申出がありまして、値上げをいたしました分の金額は返還をいたすことにいたしております。